大人にこそ観てほしいアニメ「電脳コイル」

電脳コイルのアニメを始めて観たのは小学生の頃でした。
当時は携帯も大人しか使っておらず、今のように誰もがスマホを持ち歩くような時代ではありませんでした。
自分と同じ小学生の子どもたそんな時に出会ったのがこの「電脳コイル」というアニメです。
ちが電脳メガネを駆使して、現実の世界とヴァーチャルの世界を行ったり来たり、ときには電脳戦で喧嘩したりと、とにかく未来の話だったのを覚えています。
SF映画等で、ヴァーチャル・リアリティはなんとなく知っていましたが、自分と同年代の子供達が主役となって、電脳メガネを使いこなしている様子は、子供ながらに心惹かれたのを覚えています。
さて、そんな電脳コイルを大人になって改めて観る機会がありました。
ぼんやりとたあらすじしか覚えていない状態で見直して、やはりこのアニメは傑作だったのだなと再確認することになりました。
登場人物のほとんどが小学生ということもあり、なんだか幼稚でもどかしいシーンもありますが、そのもどかしさも大人になったいま見返すと心地よいです。
そしてこのアニメはネタバレをしてしまうと、未来の医療が最終的に絡んで来ます。
心の傷を癒やすために、もう一つの現実をヴァーチャルの世界に作ってしまう。
そこにいるときだけ、大好きな家族に会うことができた1人の少女の、本当の現実と作られた現実が混同してしまうのです。
少女のために作られたはずの現実が少女を苦しめ、少女の人格にさえ影響を及ぼします。
そしてもうひとりの主人公の少女もまた、彼女のヴァーチャルと自分の現実の間で揺れ動くのです。
これから先の未来、もし本当に精神治療のために仮想現実が利用されるようになった時同じようなことが起きてしまうのだろうか、という懸念と共に既にそのリアルは始まっているのかもしれないという疑念を抱く、何度観ても楽しめる作品です。
いつか自分の子供ができたら、このアニメを観せたいと思います。

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